弊社の多官能チオールは、低温・速硬化を特徴とする一級チオールです。このエポキシ-チオール系反応の特徴としては、非常に反応性が高いため加熱なしの常温で使用されたり、100℃以上の高温で使用される場合には数秒で硬化させることも可能であり、プロセスの省エネルギー化にも向いていると考えられます。しかしその反面一液型とした場合にはポットライフが短いという課題がありますが、潜在性硬化促進剤や安定剤等の併用や冷凍保存等の方法によってポットライフをコントロールする技術が開発され、使用方法によっては一液化も可能となってきました。また極性が高いことから様々な被着体に対して高い密着効果も期待できます。
REFERENCE ▷ エポキシ樹脂のチオール系硬化剤の特長
エポキシ-チオール系反応は通常それぞれの官能基同士が反応し結合することで進行するため、それぞれのエポキシ当量とSH当量を合わせる配合で検討されています。
REFERENCE ▷ チオール化合物のSH価とSH当量について
硬化反応例としては、右図に示します。