PRODUCT INFORMATION COLUMN
製品情報コラム
Phoslexシリーズの耐熱性(TG-DTA)
投稿日:2022/09/16
弊社有機リン製品Phoslexシリーズの耐熱性(TG-DTA)をご紹介します。
有機リン製品を潤滑油極圧剤として使用する際に、切削や研削などで発生する熱による劣化が生じる恐れがあるため、参考としまして、弊社有機リン製品のPhoslexシリーズの製品自体の耐熱性をご紹介します。
PhoslexシリーズのTG-DTA

製品名 | リン含有率 | 分解開始温度 | 5%重量減 | 50℃重量減 | 100℃重量減 | 200℃重量減 |
---|---|---|---|---|---|---|
Phoslex A-1 | 26 % | ― | 77 ℃ | 1.3 % | 8.6 % | 17.4 % |
Phoslex A-4 | 17 % | ― | 176 ℃ | 0.4 % | 2.8 % | 7.1 % |
Phoslex A-8 | 12 % | 216 ℃ | 203 ℃ | <0.1 % | 0.4 % | 4.2 % |
Phoslex A-18D | 7 % | 250 ℃ | 238 ℃ | 0.1 % | 0.6 % | 2.0 % |
*耐熱性評価試験:TG-DTA、雰囲気:N2、昇温速度:10℃/min
Phoslex A-8(炭素数8)シリーズのTG-DTA

製品名 | リン含有率 | 分解開始温度 | 5%重量減 | 50℃重量減 | 100℃重量減 | 200℃重量減 |
---|---|---|---|---|---|---|
Phoslex A-8 | 12 % | 216 ℃ | 203 ℃ | <0.1 % | 0.4 % | 4.2 % |
Phoslex A-8N | 11 % | 235 ℃ | 198 ℃ | 0.4 % | 1.9 % | 5.2 % |
Phoslex A-208 | 10 % | 242 ℃ | 231 ℃ | 0.1 % | 0.5 % | 1.4 % |
*耐熱性評価試験:TG-DTA、雰囲気:N2、昇温速度:10℃/min
Phoslex A-8シリーズ(炭素鎖8)は、以下のような差があります。
Phoslex A-8:骨格炭素が分岐鎖
Phoslex A-208:骨格炭素が分岐鎖、ジエステルリッチ
Phoslex A-8N:骨格炭素が直鎖
まとめ
一般的に、炭素鎖が増えることで耐熱性は向上しますが、粘度も上がることになります。銘柄選定にあたっては耐熱性・リン含有率だけでなく、ベースオイルへの溶解性、酸化安定性、腐食性など、総合的にご検討ください。
配合組成物としての耐熱性につきましては、ベースオイル(基油)や添加剤によって差がありますので、それぞれの配合にてお試しください。
*本記事は、記載内容を保証するものではありません。